歯科医師会から受診に関するお願い

新型コロナウイルス感染症については、感染した方や感染の疑いがある方は、
保健所、帰国者・接触者相談センターへ連絡し、診療所には来院がない前提で、
これまで標準的な感染予防策の徹底等を行ってきました。

感染症発生当初から、現時点まで歯科治療を通じての患者さんの感染の報告
はありません。

ただ感染がさらに拡大し、自覚症状のない患者さんが来院する可能性が増し
ていることから、日本歯科医学会連合などの学術的見解も踏まえて、歯科医療
機関には特に感染の広がりが大きな地域では、延期しても問題が少ない治療、
定期健診、訪問診療等の延期の検討もお願いしています。国民の皆様にはご迷
惑をお掛けしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、歯科医療機関では、これまでの対策に加えて、受診される方の検温や「味
覚障害」「嗅覚障害」の症状確認、待合室の患者数を減らすための予約調整、
院内の換気等も行います。併せてご協力をお願いします。

一方、例えば歯周病などの重症化予防のための定期管理は、全身状態にも関係
することや、高齢者や特に介護施設や在宅等で、歯科口腔衛生状態の低下によ
る誤嚥性肺炎の発症などが懸念されますので、延期の際には患者さん、ご家族
や施設との連携指導等もさせていただくことがあります。

感染の拡大状況は地域によって大きく異なり、歯科医療機関の役割や体制も
違っています。また処置の緊急性は、患者さんの状態により、かかりつけ歯科
医が判断することになりますので、ご心配があればかかりつけ歯科医にご相
談ください。

令和 2 年 4 月 13 日
公益社団法人 日本歯科医師会